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【intro】 イトウワカナの悲喜こもごも
http://intro-sapporo.com/ ★★ intro 「ブルーマウンテン号の卵と間違い探し」 8.18〜8.21 @札幌・ターミナルプラザことにパトス ★★コンカリーニョプロデュース公演「親の顔が見たい」演出2016年秋 |
休演日。
はじめての、休演日は、
いつもよりあわただしくなってしまった。
ま、こういうもんだろう。
11月といえば、もう何年も、
うっかりしているあいだに終わってしまって、
おかげでわたしは秋のお洋服をぜんぜん持っていない。
今年もおかげさまで、
11月の最後、12月のあたままで、走りきることになっている。
今、上演真っ最中の「蒸発」は、
いろんなひとの目にふれて、
どんどん海の底へいくようだ。
わたしは陸で、深く潜っていくさまをきゃっきゃとみている。
ちゃんと陸にあがってくるあたり、
この作品はえらいなぁなんて、
自画自賛のような、育児放棄のような、へんなことをおもう。
わたしが作ったんじゃないようなきがする。
それはきっと、そんなに外れていない。
台本なんて、わざわざひとりぼっちにならないと書けないもんで、
いつもは、猫がすがたをくらますように、
ぷいとひとりで街へ出てみたり、
ぷいと夜を走ったり、
そうやって考えるようにしているのだけど、
今回はそうもいかず、自分で自分を隔離してみることに。
ああ、ひとり。
ひとりになる、というのは、
この社会ではあっさりなれたりするものだけど、
むつかしいもので。
人ごみの中のほうがひとりを感じる〜、みたいな
90年代ヒット曲の歌詞はまぁ、そうなんだろうと思う。
けれども、ひとがたくさんいる、ところは、
妄想力の激しいわたしには、ピースフルな場所になったりするので、
注意が必要なんだ。
物理的な孤独か、精神的な孤独か、
孤独を好む。
そもそもが、孤独じゃんか。
あのひとは、だからさようならを繰り返してきたのかと、ふとおもう。
わたしもそんなに変わらない。
もうさせてたまるか。
孤独のままでいっしょにいようぜ。
帰るところなんてないのだけれど、
そこにかならず居るから、
それは家でも人でも同じなんじゃないのとおもいます。
しかしながら、それもあやしい世の中ですから、
じゃあもうどうしたらいいのって、
ぼくらのあいだの、なにかだけが、
それだけしか、しんじられないんだぜい。
自分のことしかしんじない真人間生活から、
蒸発しちゃって、
蒸発できないで、
「帰る」ということは、不思議な魔物だ。
「帰ら」なければ、悔いも悲しさもないのである。
「帰る」以上、女房も子供も、母もなくとも、
どうしても悔いと悲しさからは逃げることが出来ないものだ。
「帰る」ということの中には、必ず、ふりかえる魔物がいる。
坂口安吾「日本文化私観」
安吾先生がそんなことをおっしゃっていて、
わたしは驚愕したものです。
この文章と2011年はずっと一緒だったなぁ。
まだことし終ってないけど。
「蒸発」の半ばの、
あたまの中の、
きょうは、文字の国に帰ります。
あしたの夕方には、音楽の国に帰ります。
よるにはまた、帰るところをなくすはずです。
だからまた、みつけにいかなきゃいけないんだ。
やっと、ひと息つきました。
intro「蒸発」
本日で折り返し、5公演終了いたしました。
ご来場いただいた皆様、ありがとうございました★
ラブ!!!!!
「蒸発」という作品を、カテゴライズするのを
初日をみてやめまして、
これは2011年の演劇です、ということにしました。
家族のはなしです、と言っていますけど、
じつはそうじゃないんだとも思います。
どう観てくださってもいいんです。
ご用意しましたんで、好きにみてください。
わたしはすっげーおもしろいと思います。
観てくだすった方の感想とかが、
ほんとにバラッバラで、とてもうれしいです。
それが、「蒸発」なのだともおもうし、
introという名前は、そういう意味だったか、とさえ思います。
ああ、うれしい。
怒りと嘲笑と傍観と愛と笑いと絶望と
これは、ラブレターで、きょうはくじょうで、はたしじょう
または、まあたらしい便せんか。
火曜日休演ですけど、
土曜日までまだやってます。
ぜひ、いらしてください。
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