【intro】 イトウワカナの悲喜こもごも

http://intro-sapporo.com/


★★ intro 「ブルーマウンテン号の卵と間違い探し」
8.18〜8.21 @札幌・ターミナルプラザことにパトス
  
★★コンカリーニョプロデュース公演「親の顔が見たい」演出2016年秋 



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ずいぶん前、
父と二人で車で山道を走っていた。
父が、
この山は深いから、入ったら出てこれなくなるんだ、と言った。
深いっていうのはさ、どういうかんじなの。
ときくと、
広いんじゃないんだ、深いんだ
という。
広い、と、深い、は明らかな違いがあるらしい。


夜はなんてせまくて深いのかしら、と、午前0時におもう。
べつに何かあったわけではなく、車の行き交う様と街灯と暗闇のセットがせまくて深い夜の真ん中ぐらいにいたのだ。
そこにいた。
せまくて深いっていうのは、見たことないけど、海溝とか、クレバスみたいな、そういうかんじ。たぶん、似ている気がしている。

森が広くて深いなら、夜には似ていないかも、とは思わなかった。
森も、夜に似ていると思う。
深いから。
でもわたしは、深い森に入ったことはないし、クレバスも海溝もしらないから、
結局のところは、夜のことしか知らないのだ。

その日の夜は、とても深かったけど、あんまり知らない夜だった。


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ウは宇宙船のウ
そんなもんだと思ったほうが、ラクなときもあるしね。
膨張しすぎて、持ちきれないのだ。


ウは宇宙船のウ、って好きなタイトルです。
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ライドオンタイム
土曜だと思っていたら金曜だった。
2週間後に予定をたてたつもりが、3週間後だった。
時間の感覚が、へんてこだ。
1月はすぎるのが遅い!と思っていたのだけど、
こんなに体感スピードが違うなんて、
いろいろ落っことすんじゃないかと恐怖である。
理由は何かと己に訊ねてみたのだが、
いまいち説明がつかない。
ちょっと書くのを休んだせい、とか、
稽古してないせい、とか、
冬のせい、とか、
いろいろ理由はつけれるのだけどしっくりこない。

もともと、時間感覚は欠けている。
体感時間と実際の時間が違うことがよく、ある。
だいたいは家の中で狂う。
自分の部屋は、さらに狂う。
なので、時間のない部屋と呼んでいる。
精神と時の部屋みたいなものである。
おそらく、生活に必要なものがあまりないせいである。
なにもない、のじゃなくて、
ものに溢れかえっているから、
時間をうばうことが本業なもの、もの、に囲まれているから、
よくわかんなくなっちゃうんじゃないかと思っている。
いや、思いたいのである。

わたしは、暮らし、というものを、
あまりしたことがない。
したことはある。はずで、
けれども、それは、
暮らしだったのか、はっきりしない。
暮らしというのは、そういうものなのかもしれないが、
とにかくわたしは、
暮らす、とか、生活、とかいう言葉に、
またはその事象自体に、
猛烈なコンプレックスがある。
だからなんだっていう話なんだが、
まぁ、暮してみようと思っているのである。
精神と時の部屋に長く居すぎたんじゃないかと思うのである。
時間のある部屋で、暮らしてみようと思うのである。
するってぇと、
わたしは時間を取り戻せるはずなのである。
書を捨てよ 街へ出ろい

さて、これは机上の空論に終わるのか、
実はわたしの体内の、脳内の、話なのか。
ただのぐうたらなだけなのか。
実験。



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大阪でうまれた女やさかい
ウチな、甘いもん嫌いやねん。

なんで。

胃もたれするやろ。

せえへんよ。

するやろ。

食い過ぎちゃうん。

食い過ぎちゃうねん。ちょっとでもすんねん。せやからな、ウチ、どっか悪いんちゃうか思てん。

ほお。

ホンマは食べたいんやで。

ほお。

めっちゃ食べたいんやで。

ほんなら、これ、俺が食べてええの?

いや、食べるわ。

嫌い言うたやん。

ホンマは嫌いちゃうねん。胃もたれするから嫌いやねん。

なんやねん。






大阪弁、あってるかなー。
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