【intro】 イトウワカナの悲喜こもごも

http://intro-sapporo.com/


★★ intro 「ブルーマウンテン号の卵と間違い探し」
8.18〜8.21 @札幌・ターミナルプラザことにパトス
  
★★コンカリーニョプロデュース公演「親の顔が見たい」演出2016年秋 



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他人に愛される
東京では、時間堂が自前のスタジオ、十色庵toiroanの1周年記念。
そこで、「言祝ぎ」を上演しています。

自分が書いたものを誰かが演出する、ということはたびたびあるのですけど、
「言祝ぎ」は自分でもこれでもかってぐらいやっている作品なので、
なんだか感慨深いものがあります。
そもそも、半分ぐらいはあて書きで書いたはずだし、
introで上演する作品はintroのみで、と思っていたところもあるので、
こんなことになろうとは。はーおもしろい。

「言祝ぎ」とはいろいろあったけど、
ああわたし、言祝ぎ好きだわぁ、と、
世莉さんが送ってくれた時間堂版の映像見てたら思いました。
なんというか、付き合う時間が長過ぎて、
可愛さ余って憎さ百倍、みたいにはなっていたので。
時間堂に、世莉さんに、
わたしと「言祝ぎ」に距離を作ってもらえたなぁと思っています。
適切な距離があるでしょう、何事も。
それを失っては、見えるものも見えないし、触れるものも触れない。

自分が作ったものが、誰かの手によってどんどん遠くへ行くのが好きだ。
そのほうが豊かだと思っているのだと思う。
遠くへ行って、さらにそこで、新しい場所で、愛されるのならば、
そんな最高なことはないんじゃないかと思う。

戯曲というかたちで残っていくことは、
なるほど、とても豊かなことなのだなぁ!と体感で知るよね日曜の午後。
わたしには何かを残したい欲求がたしかにある。
ある、というか、これはたぶん、ここ1年ぐらいでできたことだ。
残すものはなんでもよい。
なので、遺伝子レベルでの話なんじゃないかと思っている。
かと言って、残すものはこれだ!と言えないのは、だって何も持っていないからで、
非常に奥歯のあたりがかゆいところである。
とは言え、
もう人生も長くねぇだろ、と思うので、積極的残し主義を押し進めたい。

他人に愛される、ということ、を、自分だけのものにしていないような感覚があるのだよねぇ。
箱にしまっとくものでもないというか。愛でたい。


そしてわたしは、
「蒸発」再演の稽古をしているのだけど、稽古場は汗まみれでやんす。
音を重ねまくっている感じ。
最終的には、リミックスしたものが出てゆくのではないかなーと思ってるけど、
どうなることかしらん。

夏。




 
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