だいたい、一公演終わると、
部屋というものは悲惨なことになっているのが常でして、
悲惨な部屋を横目に見ながら、毎日出かけ、
(だいたい、昼仕事行って夜稽古して、ほとんど家にいないのに、
なんであんなことになるのかが不思議で仕方ない)
バタバタとそのままツアーに出かけ、
演劇の疲れがとれたころ(だいたい1週間とすこしを要する)に、
ハタ!と家を見回し、おおこれではいけない、と思う。
すると、今回は連休がドバーンとそこにあったわけです。
もうやるしかないっしょ。
これなんとかしねーで、次の作品つくるとか、もうさ、ちょっと考えただけでヤダ。
いやーもう捨てた捨てた。
っていう感覚がすごくあって、満足である。
これは自分にとってとても新しい。
断捨離ってやつじゃないんだ。
断捨離、興味ないというか。
断捨離が自分にとってよいこととあんまり思わないというか。
わたしは、すごく忘れる人間なので、
モノがわたしの記憶を担保しているところがすごくあるし、
普段から必要なものが多い人間なので、
ないことのイライラのほうがやだ。
しかしながら、今回のお片づけ。
「いらないもの」を明確にできたことが、わたしにとって大きい。
これがたぶん、新しい。
いるかいらないかよくわかんないもの、って置いておくタイプだったんですけど、
よくわかんないから捨てちゃえ、っていうことができるようになっていた。
てことは、よくわかるものしか置かないようにしたいってことか。
なくしたと思ってたモノがいくつか出て来たのはとてもよかった。
が、好きなCD中身だけやっぱりない。
どこいったんだ。
たぶん、数年後に出てくるんだろうなぁと思う。
違うCDのケースに重ねていれちゃってわかんなくなるタイプのなくし方だと思うのだけど、
それで先日、フィッシュマンズ・宇宙日本世田谷がついに出て来たので、いつか出て来ると思っている。
はぁ、早く出て来てほしいなぁ。
どこに入れたのかなぁ。
この音源の量もどうかと思うので、どうにかしたいのだけど、
全部データ化っていうのはなぁ、考えるけどなかなかどうして踏み切れない。
部屋の準備もできたので、ぼちぼちやるかというところである。
あんなに「書けねぇよう!演劇なんてつくれねぇよう!」などと駄々をこねていたのだけど、
目の前にくるとどうしたって頭は演劇をつくろうとするのであった。
はぁ、しあわせっちゃしあわせ。
しあわせにしたいよ、ひとを。
などと、思ったりしますけど、できることしかできないので、
できることをやろうと思います。
身に染みて、身の丈が、身に染みて。
ところで、
先日の国会やそれにまつわる委員会のあれやこれやを見ていて、
言葉と身体のことをとにかく考えました。
言葉とはどこからくるのかと、あのひとやあのひとの演説を見ながら思うわけです。
言葉ってのも、身体なんじゃないかと思うわけです。
言葉をうまく使えないなら、身体を使えって、ちょっと思ってます。
実のところ、誰かになにかを伝えるっていうのは、そんなにたくさんの方法はないのかもなぁ。